【完】溺愛プリンスに捕まってしまいました。




「……んっ、やま、と……」


「あんまり声出しちゃダメだって」


「だ、って……んんっ……」


…………ん?
女の子と、男の子の声?


私はそろーっと、声の聞こえる方へと近づく。


そして、本棚の陰から覗くとそこには……。


本棚と本棚の間の陰になっているところで、神楽先輩と………制服のはだけた女の子が濃厚なキスを交わしていた。


一体、ここでなにを……っ!?


無知な私でも、さすがに見てはいけないものだと察して慌てて立ち去ろうとする。


バレないように脱出しなきゃ……!


と、頭の中ではわかってるのに焦ってしまい。


――ガタン。


イスに足が当たってしまった。