黒澤くんと教室を後にし、下駄箱で靴を履き替える。
「……あ、私ケータイどこにやったっけ」
「え?」
ブレザーのポケットに入ってるはずのスマホがない。
「最後にケータイ見たのいつ?」
「えっと……確か昼休みにはあった」
昼休みにスマホで時間見て、5時間目は国語で今日は図書室使って……で、6時間目は教室で数学……。
「あ、もしかしたら図書室かも!」
今日は図書室で自分の好きな本の紹介文を書くっていう授業で……わからない漢字があったからそれを調べるのにコソッとスマホで検索してたら、先生がきて慌てて机の下の隙間に入れた気がする。
「私、急いで図書室見てくる……! ごめんね!」
「俺ついていこうか?」
「大丈夫! すぐ近くだし!」
図書室は2階で、下駄箱の近くの階段上ったらすぐのところにある。
私は慌てて上靴にまた履き替えて、ダッシュで図書室に向かった。
図書室、開いてるかな?
あんまり普段は図書室使う人いないから、閉まってるかも……。
開いてなかったら職員室に鍵取りにいかなきゃ。
めんどくさいけど、自業自得だから仕方ない……。
図書室の前について、そっとドアノブを回すと……。
――ガチャ。
よかった、開いてた。
ホッとして中に入ると、他にも誰かいるのか声が聞こえてくる。



