【完】溺愛プリンスに捕まってしまいました。




「HRはじめるぞー」


担任が入ってきてHRが始まる。
そしてテキトーなうちの担任は簡単に連絡事項を伝える。


「……はい、じゃあそういうことでまた明日も元気に登校するように。解散!」


担任の声で生徒たちはみんな教室を出て行く。


「羽音、また明日ねー!」


「初花ばいばーい」


私に手を振った初花は教室の外で待っていた伊織くんと帰って行く。


そうか、今日は雨だからサッカー部は練習ないのかな?


窓の外を見ると、雨がザーザー降っていた。


あー……そういえば今朝テレビで午後から雨が降ってだんだん強くなるって……。


……って。


「私、カサ持ってきてない! どうしよ……」


「大丈夫だよ、俺持ってきてるから」


黒澤くんがニコッと笑いながらまた私の独り言に返事する。


でも、それって………。


相合傘、ってことになるよね?


「い、いや、いいよ! 黒澤くん濡れたら悪いし……」


「別にそんなの気にしなくていいよ。もしかして、相合傘になるの気にしてる?」


……ギクッ。


なんでそんなに勘がいいの。
まるで私の心が読めるみたい。


「あ、その顔は正解かぁ〜じゃあ、羽音にカサ貸してあげるよ」


「や、それはもっと申し訳ないし……っ」


そんなの、黒澤くんがびしょ濡れになっちゃうじゃん。
私のせいで風邪引いたら困るし……。