「さ、よかったら今日もコーヒーでも飲んでいかない? 羽音まだ時間かかりそうだし」
「良いんですか、すみません……」
お母さんにリビングへ誘導される。
「……じゃあ、お母さんいってきます!」
「2人とも気をつけていってらっしゃい」
「朝からお邪魔しました」
羽音の支度が終わり、家を出発する。
「……あ! ちょっと忘れ物!」
家の扉が閉まってすぐに羽音がまた家の中へ入っていく。
全く、羽音はおっちょこちょいだなあ……まあ、そんなところも可愛いんだけど。
なんて考えているとすぐに家から出てきた。
羽音の手には俺がプレゼントしたネックレス。
「これ、忘れてた! お風呂のときは錆びたらイヤだから外してそのままにしてたんだよね。忘れたら黒澤くんに怒られちゃう。せっかくもらったのに」
えへへ、と笑いながら自分でネックレスをつけようとする羽音。



