すると、ベッドには気持ちよさそうに眠る羽音がいた。
あぁ、可愛いなあ……。
天使のように見える。
――ピピピッ。
羽音のケータイのアラームが鳴り、俺はそれを止める。
「ん〜〜っ」
まだ起きたくなさそうにもぞもぞと動く羽音。
仰向けで目を閉じている羽音を、ベッドの高さまでしゃがんで観察する。
可愛い可愛い可愛い。
横からのアングルも可愛い。
まつげ長いな……髪はサラサラだし。
ちょっと……触ってみてもいいかな?
そろ〜っと手を伸ばしたとき。
寝返りをうった羽音が俺の方を向いてきた。
その瞬間、俺の目には羽音がドアップにうつる。
ち、ちかっ!!!
慌てて離れた俺は、自分の呼吸を落ち着かせる。
「は、羽音」
自分のドキドキをごまかすために、羽音に声をかける。
「ん〜……まだ起きたくないよ……」
少し寝ぼけているのか、羽音は目を閉じたまま答える。
甘えた声が俺の心をくすぐる。
羽音に……触れたい。
俺は気がつけば羽音の手に触れていた。



