受験生になった3年生。
前の学校の友達から羽音がこの高校を受験することを聞いて、俺も受験することにした。
……少し、家からは遠いけど。
でも、そんなことよりも俺は羽音にもう一度出会うことだけを楽しみに生きてきた。
だからそんなこと、大した問題ではなかった。
そして入学式。
席に着いた俺は隣の席を見て驚いた。
……まさか、俺の会いたかった羽音が同じクラス、しかも隣の席にいるなんて。
これはもう、運命としか思えない。
神様が俺と羽音をもう一度出会わせてくれたんだ。
そう思った。
2年間の間にすっかり可愛くなってしまった羽音。
元々可愛かったけど、でも更に一言では言い表されないほどの可愛さの進化を遂げていた。
あぁ、ダメだ。



