そう言って姿を現したのは、俺が一度、描いたことのあるベーコンの擬人化にそっくりな男の子。
「……俺は、ベーコン!あんたの描いた絵がめっちゃ好きで、夢ん中では、この姿でおるんやで。あ、言い忘れたけど、現実では犬や。あんたの家の飼い犬やで!」
「とまぁ……信じられないかもしれないけど、僕とベーコンは犬なんだ。で、夢の中でたまに人間の姿でベーコンとしゃべってる。僕は、死んじゃったけどね……」
困ったように笑い、パスタは俺を見る。
「せや!パスタ!もう言うたら?」
ベーコンが、パスタを見つめた。と言うか、何でベーコンは関西弁?
「うん。分かってる……ねぇ、覚えてる?僕が、君の家に来たときのこと」
パスタは、俺をじっと見つめる。俺は、「うん」と頷いた。
「……僕、君に近づいたでしょ?分かったの。君が、昔僕と同じように暴力を振るわれてたって……僕も何で分かったのか、分からないけど」
「……」
俺は何も言わずに、パスタを見つめる。
「嬉しかったんだ。僕の側に、居てくれて。紗奈ちゃんにごめんって……あとで、謝りに行こうかな。あのさ……ありがとね。僕に優しくしてくれて。君がいたから、僕は人間は怖くなかったよ」
「……俺は、ベーコン!あんたの描いた絵がめっちゃ好きで、夢ん中では、この姿でおるんやで。あ、言い忘れたけど、現実では犬や。あんたの家の飼い犬やで!」
「とまぁ……信じられないかもしれないけど、僕とベーコンは犬なんだ。で、夢の中でたまに人間の姿でベーコンとしゃべってる。僕は、死んじゃったけどね……」
困ったように笑い、パスタは俺を見る。
「せや!パスタ!もう言うたら?」
ベーコンが、パスタを見つめた。と言うか、何でベーコンは関西弁?
「うん。分かってる……ねぇ、覚えてる?僕が、君の家に来たときのこと」
パスタは、俺をじっと見つめる。俺は、「うん」と頷いた。
「……僕、君に近づいたでしょ?分かったの。君が、昔僕と同じように暴力を振るわれてたって……僕も何で分かったのか、分からないけど」
「……」
俺は何も言わずに、パスタを見つめる。
「嬉しかったんだ。僕の側に、居てくれて。紗奈ちゃんにごめんって……あとで、謝りに行こうかな。あのさ……ありがとね。僕に優しくしてくれて。君がいたから、僕は人間は怖くなかったよ」



