笹倉さんの手元にあるウイスキーを
指差すと、ほんの少しだけ眉尻を下げた。

恭吾「平気ですか?
お酒…苦手なんですよね?」

結悠「はい。でも、今日は
笹倉さんと一緒に飲みたいです。」

恭吾「そうですか。
では…飲みましょう。
グラスお持ちしますね。」

結悠「ありがとうございます。」

今日は、笹倉さんが私のために
選んでくれたこのネックレスが
結婚指輪代わりになった日だ。