僕は物心ついた時から、人を信じられなかった。

信じられるのは動物だけ。
家に帰ってペット達と戯れる時間が
何よりも大好きだ。
あの子達は、素直に感情を示してくれる。


それに対し、人は何を考えているか分からない。
裏があるように見えて仕方がない。


…こんな性格のせいか、僕には友人というものがいない。


だから、そんな僕を好きだなんて、ありえない。
絶対に誰かのイタズラに違いない。

手紙に名前は書かれていない。
怪しすぎる。

まぁ、

告白で舞い上がった僕を、
体育館裏に呼び出して
馬鹿にしようといった所だろう。

相手の考えが予想付いたところで
僕はイタズラを無視して、そのまま帰宅した。