第1章
ピーンポーン、ピーンポーン、ピーンポーン
「z··z··z」
ピーンポーン、ピーンポーン、ピーンポーン
「z··z··z」
ピピピピピピンンポーン
「あーもううるせぇよ。こんな朝から鳴らすやつ誰だ!!」
俺は寝起きの目を擦りながら、扉を開けた。
「おはよう~、おじゃましまーす」
「いや、おかしいだろ風花。」
「何で?」
「人の安眠妨害しといて、「おじゃましまーす」は」
「もしかして、慶太、忘れてる?」
「は?なにが」
「終業式の日」
「いや、終業式は、昨日だろ」
「やっぱり忘れてた!!終業式は今日だよ。」
「おいおい、どうせまた「嘘でした」なんて言うんだろ。」
「嘘だと思うなら、ケータイ見れば良いじゃん」
俺は、ケータイを開けた。
~写真が届いてます~
「なんだこれ?」
「そのプリント読んで」
「えっと、なになに······!?」
終業式 6月20日
「·····えっと、今日の日付は?」
「6月20日!!だから、呼び来たの」
「··········。何時?」
「8:00」
「····終わったな。よし!今日は学校サボろう。」
バキッ、パラパラパラパラ
「なんて···言った?」
「·····5分で準備します。」
「3分」
「いくらなんでも···」
「3分」
「りょーかい」