シンデレラと総長様

「それじゃ、さよーならっっっ」


「同じ手を2度もくらうか馬鹿が。」


「痛い!離して下さいってば!」


この黒髪男ありえない!普通、レディーの首根っこ掴む!?私は猫かっての!


「なんで、そんなに、顔を見られたくないんですかー!」


「翔、この子、本当に黒龍(こくりゅう)のこと知らないんだね。」


「あぁ。そうみたいだな。」


何、黒龍って?お気に入りの中華料理店の名前?
それとも、まさか…


「黒髪男って、もしかして…」


「チッ、やっぱこいつも黒龍を知って…」


「中二病なの?
もう、高校生だから、そろそろ現実見たほうがいいんじゃないかな。
あっ、でも、私はそういうの否定しない!
そっかー、自分からは中二病です。なんて言えないもんねー!
ごめん!そこまで気が回らなくて!
そういうことだったのか…」


「こいつッ、黙って聞いてれば、俺が中二病だとッ…」