シンデレラと総長様

金髪のイケメンくんが桜の木の下で寝てるではないか!

絵になるなー!


でも、この人このまま寝てたら風邪ひいちゃいそう。


「しょうがない。ブレザーをかけておくか。うちってば、女神級の優女ー!」


「ブッッッ。」


え?この人、寝てるんじゃないの?


「普通、自分で優女なんて言う?しかも、女神級って!?ハハッ、腹痛いー!」


絶対、この金髪男起きてるでしょ!?


「ごめんごめん!ちょっと面白くてッッッ!だめだ、腹筋が痛いっー!」


「何なんですか!?風邪をひかないように、人が折角ブレザーをかけてあげたのに!」


本当に失礼なんですけど!!もう、何なの!


「お前がアホだから、隼人(はやと)が笑ってんだよ。」


次は誰だコノヤローー!


うわー、この黒髪もまたイケメン、何だここはイケメンのパラダイスか!


「あれ、翔(しょう)、今日は眼鏡をかけてなくていいの?」


「は?かけるてるだろ…」


眼鏡を落としたのかな、この失礼男。っていうか、この人なんで必要がない眼鏡をかけてるんだろ?まあ、なんでもいっか!


「やばっ、こいつにこの顔見られた…」


「どーするの?翔?」


「そりゃ…」


これって、この場にいたら絶対何かされるよね?ここから逃げないと…


「それじゃ、さよーならー!」


「おいっ、クソッ、」