「百合ー!お前は友達を見捨てるのかー!」


「だって、イケメンに頼まれたら断れないでしょ?」


「確かに…否定出来ない…」


まぁ、私が百合でも同じことするけどさー。
しかも、イケメンに頼まれたら断れないってことに強く共感できるしなー。


「まあ、私の方から先生にはうまく言っとくから。行ってらっしゃい。」


「いやいやだけど、行ってきます。」


私はこれから何をされるんだろう?
リンチ?それとも…ミンチ!?それは流石に嫌だなー…


とりあえず今の私に分かることは、私の平穏な高校生活は二度と戻ってこないということだ。




この日から、私達の物語は始まっていく。


桜の下で出会ったのは偶然か、はたまた必然か。


このときの私達は、このあと自分たちの運命に翻弄されることになると思いもしなかった。