月夜ノ約束

「ん?霧矢か?今、篠原先生と話してる男子だ」

あ、あの人だ。
先生が教えてくれたが霧矢蓮(きりやれん)というらしい。

「…れ、ん。」

いつの間にか先生からの説教も終わり
いつの間にか隣に霧矢もいた。

「なんでさっき俺の名前呼んだの?」

…もしかして、聞かれていたのか!?
なんとも失敬な。

「は!あんたの名前呼んだわけじゃありませんから!
うぬぼれないで!」

そうよ。こんな雑でチャラチャラした人が
あのときのかわいい少年とかありえない
まず、そんなの認めない。

「…俺のことでも好き?」