やっぱりあなたと ~クールな上司は強がりな部下を溺愛する~

「わかった」
低い声で返事をする高辻は何かを言いたそうだった。
「それから」
莉緒がまだ何かを話しだすとわかると高辻は「なんだ?」と少しさっきよりも高い声できいてきた。
「先日の飲み会の席では、お世話になりました。あとから片寄部長に聞きました。」
「いや。もっと早くフォローで来たらよかったんだけどな。あの後大丈夫だったか?」
「はい。」
会話が終了してしまった・・・。

二人の間に微妙な空気が流れる。

「それでは、失礼します。」
莉緒は頭を下げて、振り向こうとした。
「市橋」
そんな莉緒を高辻が呼び止める。
「はい」
動きを止めた莉緒に高辻はすぐには言葉を続けない。
何を言うか戸惑っているようだった。