やっぱりあなたと ~クールな上司は強がりな部下を溺愛する~

その時にちらりと自分の着ている服を見る。
「っ?」
それはぶかぶかの明らかにオーバーサイズのTシャツだった。
「もしかして・・・」
ちらりと和哉の方を見る莉緒。
「盛大に吐いたんだよお前。」
「もしかして・・・」
「俺も、お前も・・・」
「本当にすみません。申し訳ありません」
「具合は?」
「大丈夫です。帰ります。本当に・・・すみません。」
和哉の話でだいたいを察した莉緒はベッドから出ようとして足元がふらついた。
「おいっ」
すぐに和哉が抱き留めて、結局和哉の膝の上に座るようになってしまい、莉緒は急激に照れた。
「ごめんなさい」
慌てて立とうとすると和哉が莉緒の体をすっと抱き上げてベッドに戻した。
「急に立つからだろ?朝まで寝てろ。明日休みだし。服、洗濯中だから。さすがにそのままでは帰れないだろ」
自分が吐いた服を洗濯までしてくれた和哉に莉緒は頭が上がらない。
「ごめんなさい」
「謝りすぎだ。俺もうまくフォローしてやれなくてごめんな。」
そう言って莉緒の頭を撫でる和哉。その表情は怒ってはいない。むしろ申し訳なさそうにしている。