やっぱりあなたと ~クールな上司は強がりな部下を溺愛する~

「完全に嫌われてるな。当然か」
自嘲気味に笑う高辻にさらに心が痛む。
「どけてください・・・」
小さな消えそうな声で言った莉緒の言葉に高辻はすっと体をよけた。

目の前に開けた廊下を歩いて進む莉緒に、「でも、俺の気持ちは本物だった。嘘じゃなかったんだ・・・。莉緒。愛してた。」とささやく高辻の声に莉緒はギュッと唇をかみしめた。

いまさらどうしてそんなことを言うの・・・?
忘れようとこっちは必死なのに・・・。どうして・・・。

泣きそうになるのをこらえながら自分の席に戻ると、莉緒はグラスに残っていたビールをぐいっとのみほした。

「いいねー。やっぱりのめる女性はいいねー。」
「ありがとうございます。いただきます。」
莉緒は重役から再び注がれたビールをぐいっとのみほした。