やっぱりあなたと ~クールな上司は強がりな部下を溺愛する~

「いやー。お前のフォロー、さすがだな」
会議が終わったのは夜8時を過ぎたころ。和哉は会議室から出て歩きながら莉緒に話しかけていた。
「いえ。部長の案が素晴らしかったからです。」
莉緒は本当にそう思っている。
「片寄部長」
後ろから声をかけられて和哉と莉緒は振り返った。
そこには企画執行部の重役がたっている。その後ろには数名の社員。そこに、高辻がいることに莉緒はすぐに気が付き、和哉の後ろに隠れるようにして高辻から自分が見えないようにした。
「いやー素晴らしかったよ。君の活躍に期待してたんだ。」
「ありがとうございます。」
和哉が頭を下げる。
「今夜、どうだい?一杯」
「お誘いいただきありがとうございます。ぜひ。」
「君も来てくれ。企画執行部は男ばかりだからな。」
「ありがとうございます。参加させていただきます。」
和哉の後ろにいる莉緒に気が付いた重役は莉緒も誘った。
内心、断りたい気持ちでいっぱいだったが、受けるしかない状況に莉緒は笑顔を作るしかなかった。