やっぱりあなたと ~クールな上司は強がりな部下を溺愛する~

大きな体で、スーツ姿で、黙っていると冷たいイメージすら浮かぶ和哉のパフェを食べる姿に、莉緒は笑った。

「うまいな」
「はい。」
「ビックにすればよかった」
「それはちょっと。」
「なんだ?」
「太ります」
「お前はちょっと太れ。」
「女心わかってませんね。」
気兼ねせずに話ができる二人はパフェを食べ終えると、いつの間にかデパートの話になっていた。

「立地条件も悪くはないなか、ここ数年は経営難に陥っています。そこを打破するためにうちにコンサルタント会社を変えて、売り上げを回復させたいというのがここの社長の考えです。」
「市橋の見立ては?」
「若者や家族連れには居心地が悪い場所かと思います。中高年の女性に客層は偏っています。飲食店にしても、家族連れや若者が好む低価格で、回転率の高い店舗がありません。」
「確かに」
「部長の見立ては?」
莉緒の分析力を和哉は知っている。同じことを和哉も思っていた。