「やばい」
「ん?」
「俺また泣きそうじゃん」
和哉はそう言ったまま目を閉じて、再び莉緒のお腹に自分の額をつけた。


愛してるよ。


莉緒のお腹の子にもそう告げながら、和哉はつんと鼻の奥が痛んだ。