やっぱりあなたと ~クールな上司は強がりな部下を溺愛する~

和哉の言葉に莉緒が反応すると和哉はハンドルを握りながら声をあげて笑った。
「嘘だよ。おまえ、ひどいなその反応。」
「・・・」
やっぱり変な人!莉緒がからかわれたことに頬を膨らませると、和哉が不意に莉緒の顔をのぞきこんだ。
「前、見てください」
莉緒が和哉に言うと「赤信号」と和哉が答えた。そのまま和哉は莉緒の顔を見る。
「ここ」
莉緒の額を指さす和哉。
「へ?」
距離の近さに莉緒が変な声をあげても和哉は気にするそぶりも見せずに莉緒を見ている。
「ここにしわ寄ってんぞ。大丈夫。手をかけた分だけ、思い出に残る仕事になるさ。」
和哉の笑顔に莉緒はそれまで自分が思わぬ事態に焦って本当は頭の中がパニックになっていたことに気がついた。
そして、つられていつの間にか莉緒も笑顔になっていた。
「部長って、変な人ですね。」
笑いながら言った言葉に和哉も笑う。
「まぁな。」
二人は笑顔で現場へ向かった。