やっぱりあなたと ~クールな上司は強がりな部下を溺愛する~

和哉は莉緒におかゆを作ってくれた。
「このくらいはできる」
と笑う和哉に、微笑み返しながら莉緒は少しずつおかゆを口にした。
「おいしい」
今の莉緒には心までしみていくような優しい味。

「食べたら薬、飲もうな」
「はい」
莉緒の横では和哉がカップ麺を食べていた。

元気だったら自分がおいしいものを作って食べさせてあげたかったと莉緒は少し後悔する。

「元気になったら、また一緒に料理しような。今度は二人で着てさ。」
自分が脱いだおそろいのエプロンを見る和哉に莉緒は大きく頷いた。

その時、和哉が莉緒の頬を伝う涙に気が付いて心配そうにその涙を拭った。

莉緒は無意識だった。
突然自分の頬に触れた和哉の手に驚きながら自分の瞳から涙が流れていたことに気が付いた。