やっぱりあなたと ~クールな上司は強がりな部下を溺愛する~

嫌な夢だ・・・

こんなに近くにいるのに・・・

その時の、その日の記憶がよみがえる・・・

「もっと」
「ん?」
「もっとぎゅってしてください。」
莉緒の言葉に和哉は莉緒を抱きしめる手に力を込めた。
「つぶれるだろ」
「もっと・・・」
「・・・」
和哉の大きな体に莉緒の体が包み込まれる。

強い力で抱きしめられているのに、莉緒は全然苦しくなかった。
「もっと」
胸の中で何度も言う莉緒の声が、言葉が、和哉は儚く感じて、莉緒を襲っている不安を感じていた。