やっぱりあなたと ~クールな上司は強がりな部下を溺愛する~

「尊敬はしています。」
「ですよねー。」
なんと答えるか正解が分からないまま莉緒は答える。
何とかかわすことができたことに安堵しながら、莉緒は新しく手にしていたビールをグイっと飲みほした。

「お疲れ様です。のんでますか?」
その時、莉緒たち女性社員の集まっていたところに、和哉が来た。
「はい。」
女性社員の声のトーンが急に高くなる。
「今日は本当にお疲れさまでした。」
そこから和哉はそこにいた社員一人一人の名前を出しながら、数日間の準備から含めた話を始めた。
「佐藤さんの受付さばきはさすがでした。」とか。
「飯沼さんのデザインのコート、好評でしたね」とか。
短期間で社員の名前はほとんど覚えている和哉。
すでに社員証を外している社員たちは自分の名前を和哉が覚えていることにも、自分の努力をしたことや力を入れていた仕事を見て、認めてくれていたことに、頬を赤らめて嬉しそうにはにかむ。