やっぱりあなたと ~クールな上司は強がりな部下を溺愛する~

莉緒は連日の仕事の疲労がピークだった。
それでもきっと店舗のオープンに向けて準備をしているスタッフ全員同じような状況だと思いながら、積極的に作業をこなした。

「市橋」
「はい」
深夜になり、やっとひと段落つくとスタッフも数名が残る程度になっていた。
莉緒は最後の片付け作業をしていると、和哉に後ろから呼ばれた。
「帰ろう」
「え?まだ」
莉緒の言葉を遮り和哉が莉緒に近づく。
その距離はぐっと近づいた。
「帰ろう。切りがない。ここまでがんばったから大丈夫だ。」
和哉の声にも言葉にも自信が満ちている。
「・・・はい。今これだけ片付けます。」
莉緒は途中にしていた片付けの作業に戻ろうとした。

その時、クラっとめまいがして足元がふらついた。