少しして体を離した二人は、莉緒は浴室、和哉はキッチンの片付けに別れた。
浴室の鏡の前。莉緒は一日の出来事を振り返っていた。和哉と離れて冷静になると、今日一日で起きた大きな変化に驚く。
鏡の中の自分をまっすぐに見つめながら、少し泣きすぎて腫れている目をなぞった。
でも、悲しみの涙じゃない。
ずっとずっと流していなかった涙。
人はうれしい時も、感動した時も、愛しさがこみ上げた時も涙が流れるのだと思いだした日でもあった。
「ありがとうございました。さっぱりしました。」
莉緒が浴室から出ると、和哉がソファで本を読んでいた。
「なんだよ。髪を乾かすのは俺の特権だと思ってたのに。」
残念がる子供のように口を尖らす和哉に莉緒は笑った。
「次は乾かさないで出ますね」
「お前」
莉緒の言葉に和哉が立ち上がって、莉緒の手を引きソファに座らせる。
「なんですか?」
莉緒を座らせて、自分も横に座った和哉を莉緒が見る。
浴室の鏡の前。莉緒は一日の出来事を振り返っていた。和哉と離れて冷静になると、今日一日で起きた大きな変化に驚く。
鏡の中の自分をまっすぐに見つめながら、少し泣きすぎて腫れている目をなぞった。
でも、悲しみの涙じゃない。
ずっとずっと流していなかった涙。
人はうれしい時も、感動した時も、愛しさがこみ上げた時も涙が流れるのだと思いだした日でもあった。
「ありがとうございました。さっぱりしました。」
莉緒が浴室から出ると、和哉がソファで本を読んでいた。
「なんだよ。髪を乾かすのは俺の特権だと思ってたのに。」
残念がる子供のように口を尖らす和哉に莉緒は笑った。
「次は乾かさないで出ますね」
「お前」
莉緒の言葉に和哉が立ち上がって、莉緒の手を引きソファに座らせる。
「なんですか?」
莉緒を座らせて、自分も横に座った和哉を莉緒が見る。



