やっぱりあなたと ~クールな上司は強がりな部下を溺愛する~

「どんなわがままだって、今の俺にはうれしくて仕方ないんだから。」
ギュッと抱きしめられ、耳元でささやかされる言葉に莉緒は心から安心した。

高辻と関係を持っていた時は背伸びして、迷惑をかけないように遠慮して、我慢ばかりしていた。

嫌われたくない。失いたくないといつも不安だった。

そんな日々を思い出しそうになり、莉緒はギュッと和哉の腰に手をまわして抱き着いた。

和哉もさらに力を込めて抱きしめてくれる。


「あー。このままずっと一緒だったらいいのに」
「・・・はい」
「お前、敬語やめること、努力目標にしろ」
「・・・はい」
「それと名前。」
「・・・それは難しいです。」
「・・・徐々にだな」