一日、一日が終わっていくたびに、和哉に会いたいという気持ちが募っていく。

その気持ち事仕事にぶつけるように、莉緒は仕事をこなしていった。


そして・・・

「よしっ!」
誰もいないフロアに莉緒の声が響く。

仕事をすべて終えることができた!

この一週間は本当に今までで新記録といえる量の仕事を捌いたと自分でも自負したくなるような仕事ぶりだった。
その分、疲れも大きい。
莉緒は思わず仕事がすべて終わったと思うと机に突っ伏した。

いつもなら職場でこんな姿勢にはならない。でも、達成感と大きな疲労に包まれて、思わずその誘惑に勝てなかった。
もちろん靴も脱いでいる。