やっぱりあなたと ~クールな上司は強がりな部下を溺愛する~

「悪い。一日外にいると、こうなるとはわかってたけど」
「いえ。今日しか行けませんでしたし、必要でした。」
和哉がさすがに疲れて甘いコーヒーを手にして莉緒の机に来た。
「ありがとうございます」
莉緒が自分に差し出されたコーヒーに手を伸ばすと和哉は一度コーヒーを莉緒から遠ざけて「熱いぞ」と伝えた。
莉緒は今度は慎重に手を伸ばす。和哉はそっとコーヒーを莉緒の手に渡した。
二人でコーヒーに口をつけながらフロアを見渡す。
もう誰もフロアに残っていない。

莉緒の机の上の書類は半分にもなっていない。
でも、和哉の机の上はほとんどもう片付いていた。

「早いですね」
「まぁな。あとは今日のリサーチ結果をまとめるのみ」
「私は・・まだかかりそうです。」
「そっか。終わったら手伝う。」
「お願いします。」
二人はいつの間にか遠慮がなくなっていた。

ほんの一息のコーヒータイムを過ぎると、和哉は自分の机に戻って行った。