やっぱりあなたと ~クールな上司は強がりな部下を溺愛する~

大きな体を膝ついて小さくしながら莉緒の足の手当てをしてくれている和哉。
その表情があまりにも心配そうで、莉緒は心があたたかくなった。
「ひどいな。消毒も必要だったかな」
「大丈夫です。見た目より痛くありませんから。」
莉緒が何を言っても、その表情は変わらない。

和哉のことだ。きっと自分が急にリサーチを提案したからだとか罪悪感を感じているのだろうと、莉緒はわかっている。

「部長」
「ん?」
「次はタピオカ飲みませんか?」
「え?」
全く違う話題を振ってきた莉緒に和哉が顔をあげた。
「私、実はいったことないんです。まだ。」
「・・・」
莉緒の表情に和哉はなぜ話題を変えたのか察する。
そして「俺もない」と笑った。