和哉との時間はあっという間だと莉緒は実感していた。
話をしていると、気づけば莉緒の住むアパートの前に車はとまっていた。
「今日は本当にありがとうございました。」
「いいえ。俺もおいしいご飯食べられたし。」
名残惜しいような気がしながらも莉緒は車のドアを開けた。
つい最近まで、高辻とのことを引きずっていた自分。
なのに、今日本当の別れをしてきたのに、もう涙は完全に止まっていた。
それはただ、罪悪感から少し逃れられたからじゃない。
中途半端な別れで気がかりだったからじゃない。
確かに高辻のことを好きだった。
妻子ある身だと知って、どうして黙っていたのか恨みそうにもなった。
結局恨むことができず、あたたかい思い出を思い出してしまう自分に嫌気ばかりさしていた。
でも、高辻のことでどん底に落ちないままでいられているのは、和哉が隣にいてくれるからだと莉緒は思った。
話をしていると、気づけば莉緒の住むアパートの前に車はとまっていた。
「今日は本当にありがとうございました。」
「いいえ。俺もおいしいご飯食べられたし。」
名残惜しいような気がしながらも莉緒は車のドアを開けた。
つい最近まで、高辻とのことを引きずっていた自分。
なのに、今日本当の別れをしてきたのに、もう涙は完全に止まっていた。
それはただ、罪悪感から少し逃れられたからじゃない。
中途半端な別れで気がかりだったからじゃない。
確かに高辻のことを好きだった。
妻子ある身だと知って、どうして黙っていたのか恨みそうにもなった。
結局恨むことができず、あたたかい思い出を思い出してしまう自分に嫌気ばかりさしていた。
でも、高辻のことでどん底に落ちないままでいられているのは、和哉が隣にいてくれるからだと莉緒は思った。



