やっぱりあなたと ~クールな上司は強がりな部下を溺愛する~

シェフは人懐こい笑顔で莉緒を見ている。
このシェフ。イケメンシェフとして有名で、店内にいた女性はシェフと親し気に話をしている莉緒をうらやましそうに見ていた。

「奥様は?」
「あー、今日は休んでんだ。子供が熱出しちゃってさ」
「そうですか。」
「悪いな。来たって伝えておく。」
「はい。お大事にとお伝えください。」
「了解。いつもの場所あいてるから、座って。」
「はい。」
莉緒は笑顔でシェフに頷くと、テラスの席に座った。この場所が莉緒のお気にいりの場所だった。

「いらっしゃいませ。」
ウェイターが水とメニューを持ってくる。
「すみません。待ち合わせなんです。」
「承知しました。お飲み物だけ注文されますか?」
「はい。・・・オレンジジュースを」
「かしこまりました」
莉緒は注文すると、携帯電話を出した。