やっぱりあなたと ~クールな上司は強がりな部下を溺愛する~

2人を少しの間、沈黙が包む。

「莉緒」
その沈黙を破ったのは、高辻だ。

「俺も甘いコーヒー、実は好きなんだ。」
「え?」
意外な返事に莉緒が聞き返す。
「莉緒の前ではかっこよくいたくて、大人でいたくて、精一杯背伸びしていたんだ。」
初めて知る話をする高辻は、これまでになく柔らかい表情をしていた。
「無邪気で、勢いのある莉緒に負けないように、ちゃんとリードできるようにって・・・俺必死だった。」
「・・・」
「必死すぎて何も見えなくなっていたんだと思う。」
「・・・」
「結局、俺の欲望とか見栄とか、わがままでたくさんの人傷つけた。莉緒のことも、傷つけた。」
莉緒は自分が泣かないように、ギュッと両手を強く握った。