やっぱりあなたと ~クールな上司は強がりな部下を溺愛する~

「申し訳なかった」
高辻が頭を下げる。

こうして自分に頭を下げる高辻は2回目だ。

「でも、部長」
「ん?」
「私より痛いのは真君です。」
「・・・」
「それは部長が一番わかっているはずです。」
莉緒が真剣な表情になる。

どうか届いてほしいという気持ちを込めて、言葉を選んでいく莉緒。
まっすぐに高辻を見ている。

「真君のお父さん」
「・・・ん?」
「ダメじゃないですか。大切な家族守らないと。ちゃんと、向き合わないと。」
莉緒の言葉は高辻の心にまっすぐ響いた。