君の笑顔が見たいから


俺自身、気づいたら呼び捨てしてて、今更苗字で呼ぶわけにもいかなかった。



あの朝、凛愛と知り合ってから凛愛を目の前にすると自分が自分じゃなくなるみたいに、考えるよりも先に動いてしまう。




「へえ、珍しいな。"あの子" はもういいの?」


「いや、凛愛は……」



俺の小さい頃を知っている悠陽に、凛愛に感じることを話してしまおうかと思ったけど、確信が持てない今はやめとこう。


「どうした?」


「なんでもない」