そしてまた出てきた言葉に自分が1番驚く。 なんのためにこの女の名前を聞くのか。 今までこんな事はなかったのに、急に調子が狂った自分に心底呆れる。 「宮坂凛愛です。あの、ほんとにありがとうございました」 そう言って今度こそ歩いていった彼女。 ────…宮坂凛愛。 『れーくんは───────!』 懐かしい声が頭の中でこだまする。 なんで今あの子が出てくるんだ。 ただ凛愛とは初対面な気がしなかった。 この数年間1日も忘れる日はなかったあの子の声がぐるぐる頭の中をかき乱す。