君の笑顔が見たいから


そしてまた出てきた言葉に自分が1番驚く。



なんのためにこの女の名前を聞くのか。


今までこんな事はなかったのに、急に調子が狂った自分に心底呆れる。



「宮坂凛愛です。あの、ほんとにありがとうございました」


そう言って今度こそ歩いていった彼女。


────…宮坂凛愛。



『れーくんは───────!』



懐かしい声が頭の中でこだまする。



なんで今あの子が出てくるんだ。


ただ凛愛とは初対面な気がしなかった。



この数年間1日も忘れる日はなかったあの子の声がぐるぐる頭の中をかき乱す。