君の笑顔が見たいから

｢甘いもの好きなのか？｣


よほど顔に出てたのか怜哉に問いかけられる。



｢うん、甘いものは好き｣



素直に頷いたら


｢そっか｣



と言って、怜哉が小さく微笑んだ。



｢…っ！｣


なにこの破壊力バツグンな笑顔。



一瞬で心臓が激しく動き始める。


｢どうした？｣



硬直した私をのぞきこんでくる。



｢だって……怜哉が笑ってるの初めて見た…｣


ハッと虚をつかれたような表情になる怜哉。



｢俺、今笑ってたのか……？｣