君の笑顔が見たいから


鋭い声がしてハッと後ろを振り向いた。


「その手を離せ」



チャラ男を鋭く睨んだその男は180近いんじゃないかという長身とすごく整った顔の持ち主だった。



よく見ると私と同じ学校の制服だ。



「ひいっ」



ただ、離せと言われただけなのに、情けない悲鳴をあげてチャラ男は逃げていった。