教室に入って自分のクラスの札が立てられた席に着く。 隣の5組の札が置かれた机に私の直後に入ってきたであろう────怜哉が座った。 目が合って、お互い驚きの表情になる。 「え、怜哉、実行委員なの?」 「ああ、先生に押し付けられた」 まさかの実行委員まで怜哉とおんなじになるなんて。 ていうか怜哉が隣のクラスなんて今日初めて知ったんですけど。 「そっか」 特に話すこともなく、委員会が始まる。