私も部屋にはいって、ドアを閉める。


そのままドアにもたれた背中がずるずる落ちていき、しゃがみこむ。



…今のはどういうこと?



また夜に歩くなら一緒に行ってくれるってこと?


怜哉は私が "なにか" を抱えていることにたぶん気づいている。



両親、という単語に反応しておかしくなってしまった私の話を聞いてくれるということだろうか。


怜哉の言葉の真意がわからず、胸の中のわだかまりは無くなるどころか、さらにモヤモヤが加わってしまった。