君の笑顔が見たいから






その日の夜。


ティッシュがなくなっている事に気づき、スーパーまで買いに行こうと外に出る。



実はアレルギー性鼻炎を持っている私は、ティッシュが家にないと結構しんどいのだ。


エレベーターが1階について降りようとしたら、向こうからやってくる人と目があった。



「凛愛、こんな時間にどこ行く?」



目があった人物は私を視界に捉えるとツカツカと歩み寄ってきた。


「あ、怜哉。ティッシュが切れちゃったから買いに行こうと思って」



ちょうど私の前に止まった怜哉の問に答える。