「ねえねえ君一緒に遊ばない?」


学校までの短い道のりを歩いていると、金髪にピアスという明らかにチャラチャラした男が話しかけてきた。


朝からナンパとかどんな神経してんのよ。信じらんない。


こんなやつ構ってるだけ無駄だ。



そんなことを考えて気づいてないふりをして通りすぎようとする。



「あれ、無視?」


はあ、通りすぎようとしてもまだ話しかけてくるわけ?


ウザいから絶対止まらない────と思って足を進めようとしたら、グイッと腕を引っ張られた。