君の笑顔が見たいから


怜哉のなにを見て、なにを知って怜哉の友達までに警戒心をとくようになってしまったのだろうか。



「…岡田さん?」


茶髪さんの心配するような声にハッと自分の頭の中から現実に引き戻される。



「大丈夫?思い詰めたような顔をしてたから」


「あ、ごめんなさい。私に何か用ですか?」


「用っていうか、怜哉が呼び捨てにする女子なんて初めて見たからさ。どんな子なのかなーって思って、たまたま見つけちゃったから声をかけただけなんだけど」



「はあ、そうなんですか」