「やっぱ可愛いなあ」 いつの日かのチャラ男と重なって、思わず1歩後ずさってしまった私。 「あ、ごめん。怖がらないで。口説こうとか思ってないから!」 慌てたように顔の前で両手を左右に振った彼。 「はあ…」 怜哉の友達だからそこまで警戒してるわけではなかった。 ────────え…? "怜哉の友達だから" "警戒してるわけではなかった" 怜哉は悪い人ではない。 それは岡田さんにも思ったように、今までの関わりからわかっているつもりだ。 ただ、なぜそこまで私は怜哉を信用しているの?