君の笑顔が見たいから


「やっぱ可愛いなあ」


いつの日かのチャラ男と重なって、思わず1歩後ずさってしまった私。




「あ、ごめん。怖がらないで。口説こうとか思ってないから!」



慌てたように顔の前で両手を左右に振った彼。


「はあ…」



怜哉の友達だからそこまで警戒してるわけではなかった。


────────え…?




"怜哉の友達だから"


"警戒してるわけではなかった"




怜哉は悪い人ではない。


それは岡田さんにも思ったように、今までの関わりからわかっているつもりだ。



ただ、なぜそこまで私は怜哉を信用しているの?