岡田さんはとっても優しくて、笑顔が絶えなくてこんな私にも声をかけてくれる気配りのできる人気者。



こんな事がわかっちゃうくらい最近は岡田さんのことを考える時間が増えた。




岡田さんが悪い人じゃないってことくらい、もうとっくに知っている。


彼女は太陽の下で育つ向日葵のような存在だ。



「────じゃあこれ、岡田」


案の定、岡田さんは英語の授業で当てられた。


「はい。─────…」



岡田さんが答えるのをボーッと聞きながら、私は今、自分が何をしたいのかわからず、ただただ胸の中にはわだかまりが残るままだった。