「んで、そいつが言うには俺と移動の時にぶつかって、呼び捨てしながら手取り合ってたからじゃない?とか言うから、行ったら案の定いて…」 そう思って1回言葉を切った怜哉は、私の頬に手を伸ばしてくる。 ひんやりした大きな手が私の頬を包み込む。 「赤くなってる」 「あ、でもすぐ引くはずだから大丈夫だよ」 切ない瞳で私を見てくる怜哉の目に吸い込まれそうなくらいドキドキしてる。