まあ、でもすれ違いも解決したみたいだからよかった。
「佐々木さん、よろしくお願いします」
帰りも送ってくれる佐々木さんに挨拶をして乗り込む。
「真本家の方たち、みんないい人だった。これてよかったよ」
怜哉にそう言ったら、
「俺も。凛愛のこと紹介できてよかった」
なんて言ってくれるから、私はその後ずっと頬が緩みっぱなしだった。
「あ、佐々木ここでいい」
「承知しました。怜哉様、宮坂様、お気をつけてください」
佐々木さんにそう言った怜哉と、アパートの近くの公園の前で降りる。
「なんでここで降りたの?」
