君の笑顔が見たいから


【凛愛side】



「2日間お世話になりました」



そう言って、真本家の使用人の方々、夕哉さんと怜香さんに頭を下げる。



昨日は泊めてもらって、今日は日曜日。




来る前は緊張してたけど、怜哉のご両親2人ともいい人だったし、色んなことがわかった2日間だったな、と昨日の事を思い出す。



「いつでも歓迎するよ、凛愛さん」


「またおいでね」



そう言ってくれた2人にもう一度頭を下げる。




「父さん、母さん、じゃあまた」



またしばらく会わないっていうのに、淡白な挨拶で終わらそうとする怜哉を見て、思わず苦笑する。