「あー凛愛が殴られて迷惑とかそんなこと思ってないから」 そう言って私の頬に手を伸ばしてきた。 「1歩遅かったな。腫れてる。ごめん」 「ううん、こんなの痛くないよ」 恐らく私より体温が低いんだろう怜哉の冷たい手が頬に触れた瞬間、心臓の高鳴った音が聞こえた気がした。 「ほんとに来てくれてありがとう…」