君の笑顔が見たいから


そんな嬉しいことを言われたら、涙腺が緩みそうになる。



「はい、もちろんです。これからもよろしくお願いします」



ああ、と頷いて部屋を出る夕哉さんに続いて、怜香さんが私の横を通る時に耳元で囁いた。



「家族想いの子でよかったわ。これからも怜哉のことをよろしくね」



そう微笑んでくれた。


私もはい、と微笑み返したら、怜香さんは満足そうに頷いて夕哉さんに続いていった。



怜哉はお父さんも "自分自身" を見てくれないと言っていたけれど、あの人はしっかり怜哉の事を認めて、応援している。



ただ不器用で言葉に出さないだけで、怜哉にそっくりの優しい人だ。